親の口癖

テレビドラマなどの親子の会話で定番のように出てくるセリフが「勉強しなさい!」です。まさに定番中の定番ですね。親はどういうわけが、いつも口癖のように「勉強しなさい」という言葉を使っていると思います。相手である子どもの気持ちを本当に考えて言っているのでしょうか?
また、「勉強しなさい」と言われた子どもが「はい、わかりました」と言って直ちに勉強するのでしょうか。きっとそうではないと思います。自分の子ども時代も思い出してみましょう。特別に優れていた人だったら、言われなくても勉強していたでしょうし、それ以外の人でも、親にこう言われたことによって気分良く勉強に取り組んだでしょうか?おそらくは不満ながら、仕方なく勉強する程度だったと思います。
勉強している素振りでしのいでいた人もいるでしょう。自分ですらそうだったのですから、「勉強しなさい」という言葉に、勉強させる効果が殆どないということがわかりますよね。無意識のうちの親の口癖かもしれませんが、それが子どもを傷つけているのです。
では、子どもはなぜ勉強したくないのでしょうか。理由はいろいろあるはずですが、「勉強することに何の意味があるか?」という疑問が一番の原因となっていると思います。国語を習わなくてもちゃんと話せますし、数学も重要科目ですが、日常の生活では加減乗除があれば十分です。それなのに、どうして複雑な方程式など勉強しなければならないのか疑問に思っているはずです。
そんな疑問に対して、「とにかくやらないといけません」と、一方的に返答していませんか。押し切るのも確かに1つの方法ですが、子どもにしっかり勉強に意味を納得してもらう方が、結果的には効率もいいはずです。